韓国・朴九段、ワールド碁連覇 井山王座は世界一逃す



韓国・朴九段、ワールド碁連覇 井山王座は世界一逃す 

囲碁・将棋 社会

2018/3/19


  囲碁の世界一を決めるワールド碁チャンピオンシップ2018(主催・日本棋院、特別協力・日本経済新聞社)の決勝が19日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、国内七冠を独占する井山裕太王座(28)が韓国の朴廷桓九段(25)に敗れた。世界最強とされる朴九段は前回大会に続く2連覇。井山王座は準優勝となり、悲願の世界制覇はならなかった。


優勝した韓国の朴廷桓九段(左)と準優勝の井山裕太王座(19日午後、東京都千代田区)


 対局後、朴九段は「強豪ばかりだったので挑戦するつもりで戦ったのが幸いした」と喜んだ。井山王座は「朴九段は世界トップグループでも頭ひとつ抜け出た存在。今回は残念だったが、次の世界戦に向けてレベルアップし、壁を乗り越えたい」と語った。




 この日の対局は先番(黒番)の井山王座が上辺黒17と工夫して始まった。下辺の白の勢力圏で競り合いが始まる中、左辺白44、46の連打が「朴九段の冷静な好手だった」と解説の一力遼八段。左上白62からの打ち回しも巧みで、孤立した左辺の黒の一団が仕留められ、午後4時1分、128手の短手数で井山王座が投了を告げた。


 この大会は持ち時間が各3時間で優勝賞金は2000万円。日本、中国、韓国、台湾のトップ棋士6人がトーナメントを戦った。


(最終譜面・128手まで)


 国内七冠独占を史上初めて2回達成して2月に国民栄誉賞を授与された井山王座は2013年に早碁のテレビ囲碁アジア選手権を制したが、ワールド碁のような持ち時間の長い主要棋戦での優勝経験がない。今年2月の韓国LG杯決勝に続き今大会でも決勝に進出したが、世界一は逃した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2830670019032018000000/

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