第2次朝鮮戦争勃発なら戦火はアジア全域に急速に拡大-地図が物語る


第2次朝鮮戦争勃発なら戦火はアジア全域に急速に拡大-地図が物語る

北東アジアの地理を見ればリスクは一目瞭然

日米のほか中国やロシアも巻き込まれる恐れも


Brendan Scott、Adrian Leung

2017年8月22日 


米紙ニューヨーク・タイムズの委託により最近実施された調査で、地図上で北朝鮮の位置を見つけられる人たちは比較的、軍事行動よりも話し合いを支持する傾向にあるという結果が出た。北アジアの地理を見れば、その理由は一目瞭然だ。




제2차 한국 전쟁 발발 아시아 전역으로 급속히 확대 


  平和条約が締結されることなく朝鮮戦争が終結して60年強経過したが、朝鮮半島は分断されたままであり、100万人を超える北朝鮮兵力と米国の支援を受ける韓国軍のにらみ合いが続いている。南北間の緊張は、北朝鮮のミサイル試験や米国主導の米韓軍事演習への「無慈悲な報復」の脅しなどで時折高まるものの、これまでは本格的な紛争は回避してきた。



  1953年の朝鮮戦争休戦協定で定められた全長約250キロの南北境界線は韓国を明らかなリスクにさらしている。非武装地帯は韓国の全人口5100万人の約半数が集中するソウル大都市圏に程近いからだ。


  ジョンズ・ホプキンス大学米韓研究所の北朝鮮分析ブログ「38ノース」のアナリスト、ジョセフ・バーミューデス氏は、北朝鮮は何十年もかけて境界線沿いに数百基の長距離砲台をひそかに配備しており、砲撃を行えばソウルは壊滅する恐れがあると指摘する。米国が北朝鮮を攻撃するまでの間に何千人もの死者が出るほか、多くの工場が破壊される可能性があるという。




  戦闘が始まり、砲撃を交わした後は韓国の他の地域や、米国の同盟国である日本にも急速に戦火が広がる可能性がある。日韓の米軍基地と米領グアムには8万人を超える兵士が駐留しているからだ。


  北朝鮮は7月初めに大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射を初めて成功させた。しかし、同国はかなり前から日韓の米軍基地を射程範囲内に入れていた。ICBMに小型核弾頭を搭載する能力はまだなくても、通常兵器と化学兵器を使えば、かなりの被害をもたらすことができる。



  北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は恐らく、約4000万人が住む東京大都市圏のようなソフトターゲットを攻撃することで、北朝鮮よりも強力な軍隊を持つ敵国に対し、最大限優位に立とうとするだろう。


  朝鮮戦争時、毛沢東の中華人民共和国は北朝鮮支援を決断し、義勇軍を送った。この結果、米国率いる国連軍は決定的な勝利を収められなかった。この時、中国は南北が統一すれば中国の領土が侵略されるのではないかという懸念を抱いていたが、現在もこの心配はほぼ変わっていない。



  中国の習近平国家主席は現在、世界で有数の海空軍と核を保有する。中国が朝鮮半島での新たな紛争に加われば、米国はアジアの同盟国や基地ばかりか、本土の安全保障も揺らぎかねない。


  さらに、世界の紛争地域で米国と対立するロシアの存在も見逃せない。38ノースのバーミューデス氏は、米国は中国およびロシアとの対立がエスカレートするリスクを最小化するため、紛争の際どう行動するか、両国に常に説明していると指摘。超大国の対立がエスカレートするのを防ぐのは可能だとした上で、「コミュニケーションが鍵となる」と語った。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-22/OV2MR66JIJUQ01

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